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静岡とパルシステムが  大好きな管理人の  ひとりごと。


by pal-sizu
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駿河水産さんへ産地見学

10/5、先週に引き続き、静岡のパルシステム水産産地見学のために、西伊豆町にある駿河水産さんを、理事さん、職員さんたちと訪問しました。駿河水産さんにも、パルシステム静岡設立時に、大変お世話になりました。

駿河水産さんは、あじやさばなどの干物でおなじみです。正式名称を駿河水産加工業協同組合といい、水産メーカーさんが組合員になっています。
今日は、パルシステム向けの「朝食用あじの干物」を作っている現場を見せていただけるとのことで、㈱フジフーズさんに伺いました。

駿河水産さんへ産地見学_c0179697_11294496.jpg原料のあじは、全て国産で、一年で一番脂ののった5月か6月に長崎か対馬沖で漁獲されたもののみを使用しています。この時期に一年分の原料を買い付け、冷凍の状態で沼津の倉庫に保管します。そして、干物の製造に必要な分だけ、その都度ここ西伊豆の工場に運び込み、加工します。
まず、木箱に入った、カチンコチンに凍っているあじを流水で解凍して、
駿河水産さんへ産地見学_c0179697_11295388.jpgこの機械にシュルルと通し、お腹を割いて内臓を取り除きます。
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チャポンと水の中に落ちたあじは、
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もう、こんなに綺麗です。
駿河水産さんへ産地見学_c0179697_11302640.jpg
機械ではできない細かい作業は、手作業です。
手際よく、ものすごいスピードです。
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しっかり開かれ、綺麗になったあじは、青いかごに並べられて、
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ピンポイントで背骨をねらって水流をあてて、残っている血合いを丁寧に洗い流し、
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しばらく真水のプールに浸かって汚れを落とします。
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次は、塩水に漬け込むのですが、塩水の濃度がとても大切になります。
濃度計をそっと浮かべると、
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こんな風に濃度が確認できます。
濃いほうが、ぷかーっと浮くわけです。
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真水のプールできれいになったあじを、塩水のプールにしばらく浸します。
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真水のプールでは、自然に沈むのですが、塩水なので、そのままでは浮いてしまいます。おもりをたくさん乗せて、沈めます。
駿河水産さんへ産地見学_c0179697_1132553.jpg数十分塩水につけたら、次は棚にたくさん並べて温風室で乾かし、あじの干物の出来上がりです。
(この日はそこは、見れませんでした。)
出来たあじの干物は冷凍庫に移され、
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凍ったら、梱包室で5枚ずつ袋詰めされて、

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重さチェックや金属探知機を経て、
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箱詰めされて、「朝食用あじの干物」の出来上がりです!!

この工場は2階建てになっていて、見せていただいたのは、2階部分。
1階では一般向けに、添加物を使った干物も一部作っていますが、パルシステム仕様のものには使わないため、混入することがないよう、場所そのものを分けてくださっているそうです。
日々の工場内の洗浄も、安心安全なものを使っているそうです。


駿河水産さんへ産地見学_c0179697_1133840.jpg
お話を伺う中で、皆さんの西伊豆、海、お魚、食への思いがひしひしと伝わってきました。
ますます西伊豆が大好きになってしまいました。
フジフーズの藤井社長と、駿河水産の久保田さんと集合写真。
みなさん、本当にありがとうございました!!


干物は、もともとはお魚がたくさん採れたときの保存食でしたが、冷凍技術の発達と共にその意味合いはしだいに薄れ、風味を味わうものになっていったようです。
漁獲されたあじはすぐに冷凍、保管され、この工場で解凍されてから数時間で干物になって、また冷凍されるわけで、私達の手元に届くまで、ほとんどが完全に凍った状態であることに、個人的にとても驚きました。


水産3社の見学を通して、ものが作られる現場を見ることって、本当に大切なことだと改めて実感しました。
多くの組合員さんにも是非、足を運んでいただきたいなあと、強く思いました。
そんな企画、どんどんやっていきたいです。


堂ヶ島の加山雄三ミュージアムにひそかに思いっきり後ろ髪ひかれながら(笑)、みんなで三島に戻りました。
by pal-sizu | 2009-11-03 13:24