田んぼの生き物調査 5月
2009年 05月 25日
5/17、ホールアースの田んぼで、「田んぼの生き物調査」を行いました。
パルシステムグループが、とても力を入れている「田んぼの生き物調査」。
古くからお米作りをしてきた日本には、水田によってはぐくまれる生態系が存在します。
お米の量産や作業の効率化のために施されてきた農薬やコンクリートの水路などで、昔に比べて田んぼの生き物はかなり減ってしまいました。
安心安全な食は、安心安全な環境あってのもの。
ホタルが舞い、野鳥もたくさん訪れる、農村・里山の豊かな生態系を守るためにも、一体、田んぼにはどんな生き物がいるのか知る必要があると、全国的な規模で調査が進んでいます。
田んぼの生き物調査の権威、宇根豊先生にも「ここの生物多様性はすばらしい」とお墨付きをもらっている、ホールアースの無農薬田んぼに、NPO法人生物多様性農業支援センターからインストラクターの林賢一さん、林鷹央さん、連合会からは生き物調査支援チームの原覚俊さんにお越しいただきました。
「田んぼの生き物調査」という聴きなれない言葉に躊躇されたのか、チラシ広報するも、一般組合員の参加申し込みはゼロ!!
というわけで、パルシステム関係者およびホールアーススタッフという、濃い~メンバーに、生き物調査の技術を伝授していただく「講習会」となりました。
ホールアースはこういうことが大好きな人たちの集団です。
学校の修学旅行対応が午後から入っているのに、「ちょっとだけでも」と参加してくれるスタッフもいて、参加者は総勢15名となりました。
ホールアース森の家に集合して、メンバー顔合わせ。
その後、林賢一さんから
田んぼの生き物調査とはなんぞや?
その目的と作業手順について説明をしていただきました。
当日はあいにくの雨でしたが、雨など全くものともしないメンバーで、まず、畦(うね)の蛙(かえる)さがしから。
(およ??変換して初めて気付きましたが、畦と蛙って、すごい関係なような・・・)
おおお!
の声にみんな集まり、何?なに?
アマガエルが、田んぼの泥んこの色に変色している!!
「いやー、新種かと思っちゃいました~。」と林鷹央さん。
土地によって、カエルの変色の仕方にも特徴があるそうです。
もとの色にもどるのにどれくらいかかるか、透明ケースで観察です。
こちらは綺麗なシュレーゲルアオガエル。
お目目の周りが黄金色。
私が一番好きなカエルちゃんです♪
アマガエルは元気に跳ね回るのに対し、シュレーゲルアオガエルはおとなしめです。
他に、お目目の周りが赤っぽい、モリアオガエルもいました。
生き物は、田んぼの泥の中にもいる!ということで、球根植え器をつかって泥の採取。
こんな風にして田んぼの数箇所でサンプルをとります。
普通の無農薬田んぼと、これからアイガモを放す予定の無農薬アイガモ田んぼの2枚の田んぼで行いました。
次は、ラインセンサス調査、というもの。
田んぼに一列に並んで、一人3~4株分くらいの幅のラインを担当し、ゆっくり前に進みながら、見つけた生き物をチェックしていきます。
えー!クモが水の上を走ってるー!!
え?これ、貝なの???
げ!!ヒル!!!でも血は吸わないらしい。安心安心。
などのドラマが展開されました。
この後、田んぼの草花調査も実施。今回はお花の咲いているもの限定で、サンプルを採取しました。
田んぼで取った泥んこは、用水路か、水道で、ネットの中でそっと洗い流します。
雷もやってきそうなお天気!
あとは室内でやりましょう。
先ほど綺麗に泥を流して網に残ったものを、白いパッドに少しずつ広げて水を注ぎ、何かうごめく物体がないか、探します。シナリオ通りに行けば、イトミミズやユスリカの幼虫などが結構いるはずなのですが・・・。
なんと!!どちらも全くいませんでした!!調査結果は、潔すぎるゼロゼロ!!!富士山の湧き水が冷たいからか、土の性質か・・・。「でも、ユスリカの成虫はいたから、来月はきっといるはず。」と両林さん。
泥んこ系の作業が終わったところで、お昼休み。サプライズでかあちゃん(ホールアーススタッフさん)が作ってくれたホールアース産たまごのポーチドエッグ入りお味噌汁、おいしかった♪♪生き物好きは、人好きであることが多い。お昼休憩からそのまま「田んぼの生き物調査をする人の調査」(笑)が始まり、参加者の生い立ちなど、とっても深くて楽しい調査となりました。
そして本題の生き物調査。午前中に集めたいろんな生き物の確認作業です。透明容器に捕獲したものを一つ一つ調べた他、田んぼで見た、又は声を聞いた、というのも含めると、今日確認された生き物は、以下の通り。
カエル(アマガエル、トウキョウダルマガエル、シュレーゲルアオガエル、モリアオガエル)、トンボ(オオアオイトトンボ)、クモ(ハシリグモ類、コモリグモ類)、ヒメアメンボ、ミズダニ、チビゲンゴロウ、ミジンコ、メイガの仲間、ケラ、カゲロウ、ヒメモノアラガイ、ツマグロヨコバイ、ヒシバッタ、ウンカの仲間、ゴミムシ、鳥(マガモ、ツバメ、ウグイス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ハクセキレイ、ヒバリ、トビ、スズメ)、ユスリカ(成虫)、ウマビル
草花調査も、いろんな図鑑も引っ張り出して、熱く盛り上がりました。(なんせ、参加者も日頃から調査などなさっている方々なので。)
そして、今日確認された草花は、以下のようになりました!!
ハルジオン、シロツメクサ、ウシハコベ、オニタビラコ、イヌガラシ、セイヨウタンポポ、キツネノボタン、ヘビイチゴ、スイバ、アカバナユウゲショウ、スズメノテッポウ、ススメノカタビラ、ノビル、ヨモギ、タチイヌノフグリ、カラムシ
私は、ついこの間まで、カエルも虫も触れない人でした。
パパも子どもたちも面白がって、「ほれ、ほれ、」って、私にカエルやバッタを触らせようと近づけるのですが、それがまた苦手意識に拍車をかけるんですよね~。
でも、自然塾に出会って、まず、自然の仕組みのすばらしさに気付き、一つ一つの生き物のすばらしさに気付いたら、カエルも、虫も、「かわいい」ものに思えてきました。
自然塾でカエルウォッチングというプログラムに参加したとき、透明ケースの中で、シュレーゲルアオガエルのカップルが抱接していました。「明日の朝には産卵してますよ」とスタッフさんがおっしゃった通り、翌朝見てみると、真っ白なメレンゲみたいな卵塊が!!感動でした。そのとき以来、シュレーゲルアオガエルのファンです。
里山企画などで、生き物が大好きなお子さんや苦手なお子さんがいて、苦手なお子さんに無理やり触らせようとするお父さんお母さんもいらっしゃいますが、焦らなくても、そのような企画にしょっちゅう参加していれば、きっと自然に生き物大好きになると思います。40歳目前でも変われたんですから(笑)、大丈夫!!
そんな意味で、このような企画にたくさんの人たちが集まるようにしなくてはいけないのですが、今回の申し込み希望者ゼロは、大きな課題となりました。講習会としては、とても内容の濃いものとなったのですが、いかにあまり興味のない人にも「行ってみようかな」という気にさせるか!?
というわけで、次回は人気者カエルにスポットを当てた調査にしてみようと思いま~す♪♪
で、今回の調査で全く個人的にとっても感動したこと!!
おたまじゃくしに顔がある、って知ったこと!!
おたまじゃくしといえば、「まるに尻尾」というイメージしかなかった私ですが、
「こいつは目が離れてるからアマガエルのオタマです」といわれ、
はい???目?????
で、よーく見てみると・・・
ほんとだ~!!
お顔があるじゃん!!
これは、シュレーゲルアオガエルのおたまじゃくし。
そしてこれは、お目目が離れているのでアマガエルのおたまじゃくし。
ちょっと大きめ。
かわいいぞっ!おたまじゃくし!!
今日もとっても楽しめました!!
お世話になった皆様、雨の中、お疲れ様でした!!
そして、本当にありがとうございました!!
パルシステムグループが、とても力を入れている「田んぼの生き物調査」。
古くからお米作りをしてきた日本には、水田によってはぐくまれる生態系が存在します。
お米の量産や作業の効率化のために施されてきた農薬やコンクリートの水路などで、昔に比べて田んぼの生き物はかなり減ってしまいました。
安心安全な食は、安心安全な環境あってのもの。
ホタルが舞い、野鳥もたくさん訪れる、農村・里山の豊かな生態系を守るためにも、一体、田んぼにはどんな生き物がいるのか知る必要があると、全国的な規模で調査が進んでいます。
田んぼの生き物調査の権威、宇根豊先生にも「ここの生物多様性はすばらしい」とお墨付きをもらっている、ホールアースの無農薬田んぼに、NPO法人生物多様性農業支援センターからインストラクターの林賢一さん、林鷹央さん、連合会からは生き物調査支援チームの原覚俊さんにお越しいただきました。
「田んぼの生き物調査」という聴きなれない言葉に躊躇されたのか、チラシ広報するも、一般組合員の参加申し込みはゼロ!!
というわけで、パルシステム関係者およびホールアーススタッフという、濃い~メンバーに、生き物調査の技術を伝授していただく「講習会」となりました。
ホールアースはこういうことが大好きな人たちの集団です。
学校の修学旅行対応が午後から入っているのに、「ちょっとだけでも」と参加してくれるスタッフもいて、参加者は総勢15名となりました。
ホールアース森の家に集合して、メンバー顔合わせ。
その後、林賢一さんから
田んぼの生き物調査とはなんぞや?
その目的と作業手順について説明をしていただきました。
当日はあいにくの雨でしたが、雨など全くものともしないメンバーで、まず、畦(うね)の蛙(かえる)さがしから。
(およ??変換して初めて気付きましたが、畦と蛙って、すごい関係なような・・・)
おおお!
の声にみんな集まり、何?なに?
アマガエルが、田んぼの泥んこの色に変色している!!
「いやー、新種かと思っちゃいました~。」と林鷹央さん。
土地によって、カエルの変色の仕方にも特徴があるそうです。
もとの色にもどるのにどれくらいかかるか、透明ケースで観察です。
こちらは綺麗なシュレーゲルアオガエル。
お目目の周りが黄金色。
私が一番好きなカエルちゃんです♪
アマガエルは元気に跳ね回るのに対し、シュレーゲルアオガエルはおとなしめです。
他に、お目目の周りが赤っぽい、モリアオガエルもいました。
生き物は、田んぼの泥の中にもいる!ということで、球根植え器をつかって泥の採取。
こんな風にして田んぼの数箇所でサンプルをとります。
普通の無農薬田んぼと、これからアイガモを放す予定の無農薬アイガモ田んぼの2枚の田んぼで行いました。
次は、ラインセンサス調査、というもの。
田んぼに一列に並んで、一人3~4株分くらいの幅のラインを担当し、ゆっくり前に進みながら、見つけた生き物をチェックしていきます。
えー!クモが水の上を走ってるー!!
え?これ、貝なの???
げ!!ヒル!!!でも血は吸わないらしい。安心安心。
などのドラマが展開されました。
この後、田んぼの草花調査も実施。今回はお花の咲いているもの限定で、サンプルを採取しました。
田んぼで取った泥んこは、用水路か、水道で、ネットの中でそっと洗い流します。
雷もやってきそうなお天気!
あとは室内でやりましょう。
先ほど綺麗に泥を流して網に残ったものを、白いパッドに少しずつ広げて水を注ぎ、何かうごめく物体がないか、探します。シナリオ通りに行けば、イトミミズやユスリカの幼虫などが結構いるはずなのですが・・・。
なんと!!どちらも全くいませんでした!!調査結果は、潔すぎるゼロゼロ!!!富士山の湧き水が冷たいからか、土の性質か・・・。「でも、ユスリカの成虫はいたから、来月はきっといるはず。」と両林さん。
泥んこ系の作業が終わったところで、お昼休み。サプライズでかあちゃん(ホールアーススタッフさん)が作ってくれたホールアース産たまごのポーチドエッグ入りお味噌汁、おいしかった♪♪生き物好きは、人好きであることが多い。お昼休憩からそのまま「田んぼの生き物調査をする人の調査」(笑)が始まり、参加者の生い立ちなど、とっても深くて楽しい調査となりました。
そして本題の生き物調査。午前中に集めたいろんな生き物の確認作業です。透明容器に捕獲したものを一つ一つ調べた他、田んぼで見た、又は声を聞いた、というのも含めると、今日確認された生き物は、以下の通り。
カエル(アマガエル、トウキョウダルマガエル、シュレーゲルアオガエル、モリアオガエル)、トンボ(オオアオイトトンボ)、クモ(ハシリグモ類、コモリグモ類)、ヒメアメンボ、ミズダニ、チビゲンゴロウ、ミジンコ、メイガの仲間、ケラ、カゲロウ、ヒメモノアラガイ、ツマグロヨコバイ、ヒシバッタ、ウンカの仲間、ゴミムシ、鳥(マガモ、ツバメ、ウグイス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ハクセキレイ、ヒバリ、トビ、スズメ)、ユスリカ(成虫)、ウマビル
草花調査も、いろんな図鑑も引っ張り出して、熱く盛り上がりました。(なんせ、参加者も日頃から調査などなさっている方々なので。)
そして、今日確認された草花は、以下のようになりました!!
ハルジオン、シロツメクサ、ウシハコベ、オニタビラコ、イヌガラシ、セイヨウタンポポ、キツネノボタン、ヘビイチゴ、スイバ、アカバナユウゲショウ、スズメノテッポウ、ススメノカタビラ、ノビル、ヨモギ、タチイヌノフグリ、カラムシ
私は、ついこの間まで、カエルも虫も触れない人でした。
パパも子どもたちも面白がって、「ほれ、ほれ、」って、私にカエルやバッタを触らせようと近づけるのですが、それがまた苦手意識に拍車をかけるんですよね~。
でも、自然塾に出会って、まず、自然の仕組みのすばらしさに気付き、一つ一つの生き物のすばらしさに気付いたら、カエルも、虫も、「かわいい」ものに思えてきました。
自然塾でカエルウォッチングというプログラムに参加したとき、透明ケースの中で、シュレーゲルアオガエルのカップルが抱接していました。「明日の朝には産卵してますよ」とスタッフさんがおっしゃった通り、翌朝見てみると、真っ白なメレンゲみたいな卵塊が!!感動でした。そのとき以来、シュレーゲルアオガエルのファンです。
里山企画などで、生き物が大好きなお子さんや苦手なお子さんがいて、苦手なお子さんに無理やり触らせようとするお父さんお母さんもいらっしゃいますが、焦らなくても、そのような企画にしょっちゅう参加していれば、きっと自然に生き物大好きになると思います。40歳目前でも変われたんですから(笑)、大丈夫!!
そんな意味で、このような企画にたくさんの人たちが集まるようにしなくてはいけないのですが、今回の申し込み希望者ゼロは、大きな課題となりました。講習会としては、とても内容の濃いものとなったのですが、いかにあまり興味のない人にも「行ってみようかな」という気にさせるか!?
というわけで、次回は人気者カエルにスポットを当てた調査にしてみようと思いま~す♪♪
で、今回の調査で全く個人的にとっても感動したこと!!
おたまじゃくしに顔がある、って知ったこと!!
おたまじゃくしといえば、「まるに尻尾」というイメージしかなかった私ですが、
「こいつは目が離れてるからアマガエルのオタマです」といわれ、
はい???目?????
で、よーく見てみると・・・
ほんとだ~!!
お顔があるじゃん!!
これは、シュレーゲルアオガエルのおたまじゃくし。
そしてこれは、お目目が離れているのでアマガエルのおたまじゃくし。
ちょっと大きめ。
かわいいぞっ!おたまじゃくし!!
今日もとっても楽しめました!!
お世話になった皆様、雨の中、お疲れ様でした!!
そして、本当にありがとうございました!!
by pal-sizu
| 2009-05-25 14:07
| ホールアース共同企画