人気ブログランキング | 話題のタグを見る

静岡とパルシステムが  大好きな管理人の  ひとりごと。


by pal-sizu
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

ドラゴンファームさんでアイガモ農法体験

5/9、芝川町にある、龍田さんのドラゴンファームに伺いました。
龍田さんは、アイガモ農法によるお米の栽培と、有機野菜の栽培をしています。
若いころから山が大好きで、富士山も山頂は30回以上、でも本当に面白い5合目までは数え切れないくらい登られています。
富士山麓の大企業で研究開発に情熱を燃やし、定年間近で第2の人生に方向転換。今度は大好きな自然に恩返しがしたいと有機栽培農家として情熱を燃やしてらっしゃいます。

50歳からの半農半Xを目指すパパさんは、3月に農水省の「田舎で働き隊!!」という事業に応募し、このドラゴンファームで3日間、お世話になりました。(事務局はホールアース。)
以来、龍田さんご夫妻はパパの憧れの的!!
さらに!
5月23日の、ホールアースとの共同企画、おいしい里山物語では、龍田さんが伝え手なのです!!
ワクワクしながら家族で訪問しました。


ドラゴンファームさんでアイガモ農法体験_c0179697_17342537.jpg
アイガモ農法について笑顔で語る龍田さん。
お米作りをはじめたときからずっとアイガモ農法で、ご近所で田んぼを始めた工藤夕貴さんも習いにいらっしゃるのだとか。



ドラゴンファームさんでアイガモ農法体験_c0179697_1715518.jpg
で、アイガモ農法は、どんなものなのか?
よ~くわかる看板がかかってましたので、ここから抜粋。
アイガモのおかげで農薬も化学肥料もいりません。うんちをぷり!で肥料がいらない。ツンツンつつくと根が強くなります。虫をパクパクで農薬がいりません。草をパクパクで雑草がなくなります。水かきで土をにごらせるので、雑草が伸びません。アイガモはアヒルとカモのあいの子で、高く飛べないので逃げません。
う~ん、すばらしい!!



ドラゴンファームさんでアイガモ農法体験_c0179697_17131094.jpg
この逆さ富士も綺麗に見える田んぼが今日のフィールド。
機械での田植えが終わった段階。
ここに、補植してカラスよけのテグスを張り巡らせます。


ドラゴンファームさんでアイガモ農法体験_c0179697_1716555.jpg
補植とは、機械で植えるとどうしてもできてしまうこのような隙間に、手で苗を植えていく作業のこと。
もう綺麗に植わっている田んぼを、壊さないように慎重に歩くので、結構緊張しました。(翌朝、全身筋肉痛でした。田んぼエクササイズだ。)
この作業を女性陣で担当。


ドラゴンファームさんでアイガモ農法体験_c0179697_17164679.jpg
龍田さんとパパは、カラスがアイガモちゃんを食べないように、田んぼの上に、テグスを張り巡らせます。
ここが、カラスとの知恵比べ。今までの経験を生かして考案された、高低差をつけた放射線状のはり方を実践します。


ドラゴンファームさんでアイガモ農法体験_c0179697_17182255.jpg
お昼休憩。パパ達が働き隊!で植えたジャガイモ畑。
ジャガイモは、成長と共に根元に土をかぶせていってあげることで、どんどん実の数を増やすことができるのだそうです。とっても大きく育っているジャガイモを見て、パパもとても嬉しそうでした。


ドラゴンファームさんでアイガモ農法体験_c0179697_17183956.jpg
ソラマメの収穫をさせていただきました。
お空に向かって実が大きくなるから、空豆。
でも、こんな風にお空に向かっているうちは、食べごろではないそうです。



ドラゴンファームさんでアイガモ農法体験_c0179697_17185443.jpg
食べごろは、こんな風に、水平か、それよりお辞儀した形になったころ。


ドラゴンファームさんでアイガモ農法体験_c0179697_17194571.jpg龍田さんのお野菜、いただきました。しみじみ、美味しい♪♪有機なのに、美味しいだけじゃなくてとても綺麗。1~2割を虫さんにあげれば、残りは十分きれいな状態で食べられると龍田さん。ほんと、その通りですね!
このにんじんジュース。同じ芝川町の有機農家さんが出されているものですが、龍田さんのにんじんも使われているんですよ~。とってもあまい!!美味しい!!お砂糖は入ってません。


ドラゴンファームさんでアイガモ農法体験_c0179697_17195956.jpgん~、気持ちよすぎるお昼ごはん♪龍田さんご夫妻からいろんなお話を伺い、素晴らしいお人柄が伝わってきて、パパがずっと憧れてうらやましがっている気持ちが、よ~くわかりました。
うしろのハウスには、自然の発酵熱を利用した温床があります。落ち葉や米ぬかなどを混ぜ合わせて踏み込み、その土地の土着菌の力で発酵させると30~40度くらいの温度になります。その温床の上で、冬の間、春夏野菜を発芽させてポット苗を育苗します。温床は育苗が終わると屋外で微生物に分解してもらって培土となります。

このことを、龍田さんがHP上の日記で書かれていることがあまりにも素晴らしいので、ご紹介させてください。

『豊かな森を形成していた葉がその落葉後には次の世代を誕生させるための熱エネルギーを発生させてくれ、その後には次の世代が生まれ育つための肥沃な土へと変化してくれる。なんとも壮大な地球のドラマをこの狭い踏み込み温床が典型的に見せてくれるのだ。 
いつもこの時期、これを見ては、本来の地球のあり方をつくづく思い返すのである。この大事な自然を、自然の循環を、農薬というもので、化学肥料というもので、断ち切ってはならない。つくづくそう思うのです。』


ドラゴンファームさんでアイガモ農法体験_c0179697_17201398.jpg
先ほど収穫したそらまめの皮をむきました。
うわぁ~ふわふわ~♪♪
まさに、そらまめくんのベッドだ~♪♪♪
塩茹でにしていただきました。
新鮮で、優しい甘さ!!幸せ~。


ドラゴンファームさんでアイガモ農法体験_c0179697_17202561.jpg去年、アイガモ田んぼで働いてくれたアイガモちゃん。お肉になってくれたアイガモちゃんもたくさんですが、今も卵を産んでくれているアイガモちゃんもいます。
大事なたまごを分けていただいたのですが、これが、コクがあって、味が濃くって、美味しいのです!!
たまごのためにアイガモ農法をやるものいいカモ、と思ってしまいました。
ドラゴンファームさんでアイガモ農法体験_c0179697_17204333.jpg
今日はとってもいいお天気。カラッと暑い。
側を流れる土井用水で、娘達は水遊び。
何投げてんの??サンダル???
ま、いっか(笑)
ドラゴンファームさんでアイガモ農法体験_c0179697_17211516.jpg午後も午前と同じ作業を続け、田んぼ3枚完成!!いよいよ、アイガモちゃんを田んぼに放鳥します。
アイガモ田んぼのアイガモは、最初から大きいと苗を倒してしまうので、稲の成長に合わせて大きくなるよう、田植えの日にかえったヒナを使うのだそうです。このヒナちゃんたちはまだ生後1週間くらい。放鳥の前に、みんなでえさやり。龍田さんが「とーとーとーとー」と声をかけると、アイガモちゃんが集まってきます。(私もこっそり、「とーとー」とやってみましたが、全く反応なしでした。やっぱりな(笑))餌を手から食べてくれるのですが、アイガモはくちばしが丸っこいので、全然痛くありません。あまりの可愛さに、子ども達も大喜びでした。

ドラゴンファームさんでアイガモ農法体験_c0179697_1721369.jpg
さあ、おなかもいっぱい。ひろーいお外に出てごらん。
30羽のアイガモちゃんたちは、しばらく鴨ヤードの中でモジモジしていたけれど、
最初の勇気ある1羽が踏み出したら、あとに続けとピョコピョコチャプン!と田んぼの大海原に飛び出していきました。

ドラゴンファームさんでアイガモ農法体験_c0179697_17214911.jpg
あとは早い早い、あちこちで群れになって、すいすい泳ぎ回り盛んにあちこちつついてました。
段差のある田んぼも、板でスロープを作ってあげれば勝手に移動します。
たくましいなあ。
どうか、カラスにもイタチにもネコにも食べられませんように・・・。
ドラゴンファームさんでアイガモ農法体験_c0179697_17222699.jpgとっても楽しくて気持ちのいい1日でした。
心地よい疲れで、晩は家族みんな、よーく眠れました。
本当にありがとうございました!!!
そして、5月23日も、どうぞよろしくお願いします!!

アイガモちゃんがスイスイ泳ぐ田んぼにて、龍田さんご夫妻と。


農業を志す動機にはいろいろあると思うのですが、
龍田さんの場合、定年間近まで研究開発のお仕事をなさってからの就農。
ご自身もおっしゃっているように、
「自分の生計を立てるために有機農業をしているのではなく、
地球と自然に感謝し、喜びを与えて貰いながら自分の体得した技術や知見を
これからの若い人たちに伝授していきたいという動機」 
で始められた有機農業です。
なので、もともと農業に関心のある人はもちろん、そうではない人たちにも
「伝えたい」気持ちを強くお持ちです。
「行ってみたいカモ」と思った方は、是非、ドラゴンファームに遊びに行ってください。
なにか取っ掛かりが欲しい方は、「このブログを見た」、と言えばOKです♪
(ですよね?龍田さん)


地球を守りたい、自然を守りたい
という一つ一つの心を、丁寧につむいでいくことで
大きなうねりになるといいな、と常々思っている私にとって、
またまた、とっても素敵な出会いでした。
by pal-sizu | 2009-05-20 13:11